5月31日千駄木・・旧安田邸

私の親友がここでボランティアをしています。
それがご縁で雨だったのですが見る機会を与えて頂き見学して来ました。

文京区千駄木のお屋敷町にある旧安田楠雄邸は、大正8年に建てられた近代和風住宅です。
普請道楽といわれた実業家藤田好三郎氏(遊園地豊島園の創設者)が建てた家です。
 関東大震災で日本橋小網町の家を焼かれた安田家が譲り受け、以来、長く住み続けてきました。
安田財閥の創始者安田善次郎の孫にあたる安田楠雄氏が亡くなられたあと、この土地と建物を相続された幸子未亡人と長女美佐子さんが、愛着のある建物を文化財として保存活用するために平成8年8月、財団法人日本ナショナルトラストに寄贈されました。

<旧安田邸のあゆみ>
 
1918(大正7)年  「豊島園」の創始者で実業家の藤田好三郎が建築。
1923(同12)年  旧安田財閥創始者安田善次郎の娘婿善四郎が買い取り住居とした。
1995(平成7)年  当主の楠雄が亡くなった後、幸子夫人が住まわれていた、高齢になり
            「文京歴史的建物の活用を考える会」に相談。
1996(平成8)年  (財)日本ナショナルトラストに寄贈。
1998(同10)年  「旧安田楠雄邸庭園」として、東京都名勝に指定される。
2005(同17)年  建物修復工事完了。(都、文京区の補助事業)
2007(同19)年  一般公開開始。

【所在地】 文京区千駄木5-20-17 [地図]です。
クリックしてください
【公開日】 毎週水曜日・土曜日(但し、毎月第3土曜日は午後のみ)
【交通のご案内】 東京メトロ千代田線 千駄木駅 徒歩5分
【お問い合わせ】 (財)日本ナショナルトラスト 03-6303-1110


表玄関
板戸ふすまの漆塗りの部分は当時のまま一度も塗り替えていません
それだけ丁寧に施されたということです。


大門

内玄関


雁行型という細長い様式の建物です。
廊下の右側はお客様用の畳、左側は家人用の板敷きと、
歩く場所が分かれているのには驚きました。


表玄関からは客人用にすべて畳が敷かれてあります。


唯一洋間である応接室。
日本家屋と違和感のないよう、入り口は竹の網代編みの天井になっています。
天井は漆喰塗りです


2010年に窓側から写しました。


カーテンは当時のままです

暖炉の後ろ側は目立たぬように廊下に調和するような和紙の市松模様にしてありました

サムネイルをクリックすると説明文を載せています。


応接間と庭の間にはL字型にサンルーム
これがまた広々しています。

当時のサンルームのモザイクの床
今はまだ資金が足りなくて再現できません


応接室に続く1階和室は、客間「残月の間」
(12畳)、付書院、次の間(6畳)、茶の間(10畳)で構成され、格式の高い応接のしつらいを見せています。
表千家の残月亭を模してつくられ床柱は北山杉のしぼり丸太を使用。安田家では2畳敷きの高床に雛人形や五月人形が飾られました。今その時期に再現が一般公開されています。

残月の間の灯りと細工
大正当時の鋳物でつくられた電灯です。


茶の間。
押し入れの中に水屋がつくられ障子戸だけで外部と仕切られています。


二階の客間です。
秋のここから見るモミジはすばらしいそうです
2階客間(12畳半と8畳)。 床の間は一間半の本床で、畳が敷かれている。床柱は4面柾の栂柱、壁は聚楽壁、床の天井は和紙が貼られている。畳は備後表の中継ぎ表と言われる最高級品が使われた。


2階和室の【織部床】
簡略な床の間形式の一つで、天井回り縁の下の柱の間に化粧板を取り付け、掛け軸用の釘を打ったものです .

住人用の小さな玄関
上にある家紋つきのカゴには、提灯が入っています。
2階廊下のブラケット照明。



2階の書院です。

隠れた贅を尽くした灯りや欄間です

お庭
春は枝垂桜・秋は紅葉と堪能できるそうです。


台所と浴室


台所奥の天井はトップライトが設けられ、明るい。中央には銅張りの流し台、ガスコンロ、氷納式の冷蔵庫等集めて配置されています。


上に氷を入れる冷蔵庫

たためる配膳台


浴槽のまわりは石敷で、蒸気は天井裏に抜くように設計されている。
天井が高いので冬は温まったのだろうかと思いました


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